​外国籍信徒

アイキャッチ用 松尾神父の今週の糧

先日、毎日新聞紙上で、精神科医の香山リカさんが〈技能実習生 笑顔の陰に〉という題で以下のような内容のコラムを書いておられました。

正月過ぎの1月12日、知人に誘われて、札幌市手稲区にあるカトリック教会のミサに与った。聖堂には何人かの晴れ着姿の女性が見られた。ミサが終わって、彼女たちが紹介されたが、驚いたことに全員ベトナム人だった。教会の日本人信者たちが晴れ着を用意し、着付けをしたのだという。よく見ると、ブーゲンビリアなのだろうか、花を飾りにしている。日本語やベトナム語で挨拶をした若者たちは、本当に嬉しそうだった。

その後、研修生の置かれた厳しい状況の指摘が続くコラムだった。

ちょうど同じ連休期間、私は那須の女子トラピスト修道院を訪れ、晩課とベネディクションの後、受付のシスターと少し話をしました。現在、那須修道院の全体人数は43名で、なんとそのうち12名は若いベトナム人だということでした。ベトナムは共産国ということもあって、活動修道会は認められても、観想修道院の設立は認められていません。そんなこともあり観想生活を希望する若い女性が那須にも大分県安心院の女子トラピストにも大勢、入会してくるといいます。

今年の成人の日、東京都新宿区の新成人の52%は外国籍でした。いくら区内に新大久保地区があるとはいえ、この数字には驚かされる。豊島区でも40%を超えたというから、東京都あるいは神奈川県の新成人の何割が外国籍なのでしょうか?

プロテスタント系の「キリスト新聞」の1月21日号に京都大学院文学研究科キリスト教学専攻に在籍する波勢邦生という、賀川豊彦を研究している若手学者が次のような指摘をしていました。

日本のカトリック教会は、昨年6月、在日外国人のカトリック信者数が日本人信徒の数をかなり上回った。ベトナム、フィリピン、ブラジルからの日系人の流入が原因だ。その結果、キリスト教徒の人口比は1.5%を上回った。これはあのキリシタン時代以来の出来事だ。明治以来続いた1%の壁をこのような形で超えることができた。きっと賀川先生は喜んでいらっしゃるはずだが、内村鑑三や海老名弾正先生方はどうだろうか、という面白い分析でした。

本日10時ミサの第2朗読は、ベトナムから研修者として来日しているファム チオン ギアさん。溝の口近くで内装工事に従事しています。毎日曜日、熱心に教会に通ってきています。他にも数名のベトナム人女性研修生もいます。どうぞ声をかけてあげて下さい。私もポケトークを購入しました。

主任司祭 松尾 貢


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